山本亮平『白瓷皿』初期伊万里 李朝 古唐津 黒高麗 オンギ くらわんか

佐賀県有田町を拠点に作陶する、陶芸家・山本亮平さんの約五寸の「白瓷皿」です。 今まで私が所持・出品してきた山本さんの器の中でも、一番古物と見紛うような雰囲気がありとても気に入っていた作品です。 高台が低く小さいのですが器全体に洗練されたバランス／雰囲気があり、またいい塩梅に重みも感じられ、まるで古物のような味わいと表情を生み出しています。 器自体に深さがあるので実際は皿と鉢の中間のようなカタチではありますが、唐津や伊万里の伝統に倣い「皿」という表記（名称）になっているようです。 全体にマットで艶の無い質感で、うすくグレーがかった柔らかな色合いと相まってモダンな雰囲気を作り出しています。 山本さんらしい癖の無いプレーンで綺麗なフォルムで、薪窯の焼成による程よい灰被りや目跡の処理など器の表情に味わい深い景色を作り出しています。 料理からデザートまで幅広くお使いいただける大きさです。繰り返しになりますが、名称は皿ですが深さのある器なので鉢としても使用が可能です。 山本さんは、佐賀県有田町の古窯跡地の傍で肥前古陶磁の技術を手がかりに、2020年に自ら築いた土窯で器作りをされています。土や釉薬の材料の採取、陶土や釉薬作りまで自身の手で行い、李朝や初期伊万里や古唐津などのの古い焼き物を手本としつつ細部まで妥協のない器を手がけられています。 横浜の工芸のギャラリー「栖 sumica」で2021年に行われた山本さんの個展の際に購入、新品未使用の自宅保管品です。 大きさは、径14.5cm×高さ（深さ）4.7cm。 元よりヒビや欠けなどはありませんが、山本さんの器ならではの味わいがありますのでそのへんご理解いただけますようお願い申し上げます。 梶原靖元 矢野直人 浜野まゆみ 竹花正弘 丸田宗一廊 丸田雄 内村慎太郎 岡晋吾

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