不滅の人気を誇るピアニスト、ビル・エヴァンス・トリオによる名盤です。1958年の吹き込みで、先に初リーダー・アルバムNew Jazz Conceptionによって一躍注目を浴びますが、このアルバムは更に充実した音楽性を発揮しています。ここではサム・ジョーンズ(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)という当時ハード・バップ期のトップジャズメンによるトリオで、後々のリズムセクションとは違うやや古風なスタイルながら、そこはやはりエヴァンスの持つ抒情性や新鮮なイマジネーションによりセンシティブで魅力溢れる音楽を創造しています。中でもソロピアノによるPeace Piece、Lucky to Be Me、バラード曲Young and foolishなど後の時代の魁となるような素晴らしい名演です。US Riverside RLP12-291 mono large blue label DG 235 West 46th Street オリジナルは1958年リリースですが本盤は1961年リプレスのセカンド盤だと思われます。ジャケットは経年劣化で擦れ、傷み、黄ばみがあります。盤は細かな擦り傷があり静音部で細かなジリノイズ、一部ビリつきや所々小さくパチノイズが入ります。全体的にはほぼ問題なく聴くことができるレベルだと思いますが少しでも気にする方はご遠慮ください。マイルス・デイビスをはじめとする著名ジャズメンによる賛辞をあしらったジャケットデザインも秀逸ですね。